【完全ガイド】トロントの公共交通機関TTC(地下鉄・バス・ストリートカー)の乗り方

トロントのバスやストリートカー、地下鉄を運営しているトロント市営交通TTC。
トロントの公共交通は東京の路線図と比べると非常にシンプルで分かりやすいと思います。
今回ははじめてトロントに来られた方のためにTTCの乗り方をトロント在住5年目のわたし、めがねが解説しています。

こんな人におススメ
  • これからトロントでの生活が始まる方。
  • 観光でトロントに来る予定の方。
  • →そんなみなさんのお役に立てればと思います。

この記事を読んでわかること
★Prestoとは何か。
★トロントの地下鉄・バス・ストリートカーの乗り方。
★トロントの地下鉄・バス・ストリートカーの料金システム。
★TTCを使うときに注意すべきこと。
★旅行者のためのTTC情報。

地下鉄の乗り方

    かなこちゃん、TTCの使い方いまだによくわかってないんだよね。
    教えてよ。

    TTC、そんなに難しくないでしょうに…
    まずは、チケットを買おうか。
    二つ方法があるよ。一つは現金で支払う方法。
    もう一つがPrestoという日本でいうSuicaみたいなカードを購入する方法よ。

    どうやって買ったらいいの?

    Prestoの場合は駅に行くとPrestoを発行するマシーンがあるからそこから入手するよ。
    現金の場合は、駅員さんのいる入口にお金を投入するところがあるから、そこにお金を入れるよ。
    現金で入場した場合、なかにトランスファーチケット発券機というのがあるから、たとえ乗り換え予定がなくても券をもらっておいてね。
    ごくまれに、チケットのチェックがあっていて、それをもってないと無銭乗車扱いにされちゃうんだって。
    あと、現金支払いの時は、駅員さんのいるカウンター側からしか入場できないから気を付けてね。

    思ったよりかんたんだね!

現金で地下鉄駅改札の入り方

 地下鉄の入場の仕方は2つあります。

一つは現金で支払う方法です。

現金で入る場合は、駅員さんのいるカウンターの前にお金を投入する箱が置いてあるので、そこにお金を入れてそのまま駅構内に入ります。

これです。

その時、おつりは出ないので気を付けてください。

きっちり3.25ドルを準備しておく必要性があります。

また無人の改札機にはこのボックスがないので、現金で入ることができません。
人がいるところから入りましょう。

 駅構内に入ると乗り継ぎ用の発券機があります。

これです。

そのチケット(トランスファー)をもっていると、バスなどに乗り換えるとき、お金を再度払う必要はありません。

つまり、乗り換え時は必ず必要なものです。


乗り継ぎを行わない場合も必ずチケットをとってください。

まれにチェックが入り、それを持っていないと無銭乗車扱いにされてしまうことがあるそうです。

Prestoで地下鉄駅改札の入り方

Prestoカード

Prestoとは、日本でいうSuicaみたいなものです。

前もってチャージしておき、改札でタップすると中に入れます。

Prestoを使うと若干利用料が現金よりも安くなります。

また、最初のタップより2時間は電車、バス、ストリートカーが乗り放題なのもうれしいポイントです。

(現金だと片道のみしか移動できません。)

ttcの改札

ここにタップします。

駅構内に販売機があるので、そこから購入することができます。

こちらです。

または、ショッパーズという薬局でも購入できます。

マンスリーパス(定期券のようなもの)もPrestoのなかにチャージする形になるので、長くトロントに住む人はPrestoを持っていた方がいいかもしれないですね。

一番左のLoadからマンスリーパスをロードすることができます。

Prestoのマンスリーパスの購入は月終わりの12日前に始まり、新しい月の8日後まで販売されています。

アクティベートに時間がかかるらしいので、使う日の一日前には購入するようにしておきましょう。

なお、Presto購入に6ドルかかります。

旅の思い出にするにはいいかもしれないけど、短期旅行者には少しお高めですね。

短期滞在者にはPrestoチケットというものがあります。

たとえば、One-rideチケットを購入すると最初のタップより2時間、電車、バス、ストリートカーが乗りたい放題です。

現金だと片道分だけのチケットになるので、旅行者はPrestoチケットを購入した方がお得だと思います。

Prestoチケットも販売機あるいはショッパーズという薬局で購入できます。

クレジットカード・デビットカードを使う

2023年8月よりクレジットカードあるいはデビットカードをタップして料金が支払えるようになりました。

クレジットカードあるいはデビットカードで支払うと現金で払うより少し安くなります。

TTCの料金

料金は地下鉄・バス・ストリートカーどれを使っても、乗り換えても、どこまでいっても同じ料金です。

なので、駅構内から出るときはそのまま改札を抜けて出ていきましょう。

TTCの料金表

地下鉄の路線図

 トロントの地下鉄は4路線しかなく、メインで使うのは南北線のイエローラインか、東西線のグリーンラインの2路線だけだと思うので、非常に使いやすいと思います。

ちなみに、ただいま路線を増やすための工事をしているので、いずれもっと増える予定です。

バスの乗り方

    かなこちゃん、バスはどうやって乗ったらいい?

    バスもかんたんだよ。
    前から乗ると、Prestoをタップする機会があるからそこにかざしたらいいよ。
    現金の場合は、運転手さんの前にお金を投入するところがあるから、そこにお金を入れて、トランスファーをもらおう。

停留所とバスの行き先

 カナダのバスも、基本南北ラインか東西ラインしかないので、非常に分かりやすいと思います。

福岡スタイルっていっても福岡の人しかわからないと思いますが、バスの番号で行き先が分かります。

グーグルで目的地を調べたらバス番号が出てくるのでそのバスに乗るようにしましょう。

また、バス停にもバスの行き先番号が書いてあります。

バス停は大きな道路の交差点にいけばだいたいあります。

バス停によっては下の写真のように、寒さよけのガラスがあるところもあります。

自分のいる方角と行きたい場所の方角が分かっていればのり間違えることはないと思います。

バスの乗り方

 バスは前から乗り込みます。

たまに、混雑していると後ろから入れと指示されることもあります。

 Prestoを使って乗車する場合は入ってすぐに、緑色のPrestoをかざすところがあるので、そこにタップします。

現金の場合は、運転手さんの前にお金を入れるところがあるので、そこにお金を入れましょう。

現金で乗車した場合、勝手にトランスファー(乗換券)をくれると思いますが、渡されなかったときは、Transfer pleaseといいましょう。

バスのおり方

 降りるときは、日本と同じで次のバス停のアナウンスがあるので、Stopのボタンを押すか、黄色い線みたいなものを引っ張るとそのバス停で止まってくれます。

止まるところを知らせるのは日本と同じシステムですね。

なお、Prestoのチャージがバスの中ではできないので、前もって残高がちゃんとあるのか地下鉄利用時に確認しておきましょう。

日本と違って、かざしたときに残高が表示されないのです。

地下鉄内にあるチャージのマシンで残高を見るかPrestoのサイトを見るかして残高を確認することができます。

停留所でわかるバスの到着時間

バス(ストリートカー)停留所に設置されているポールからバス(ストリートカー)の到着時間を知ることができます。

各停留所に番号が割り振ってあるので、その番号を”898882″にテキストします。

この停留所の場合は”5956″を”898882″に送信します。

すると、

こういうメッセージが返ってきます。

23:09というのがメッセージを送った時刻です。

この時間から9分後にバスがやってきます。

ストリートカーの乗り方

    かなこちゃん、ストリートカーはどうやって乗ったらいい?

    ストリートカーも乗るとすぐにタップするところがあるので、そこにPrestoをかざそう。
    現金の場合は発券機があるので、そこでチケットを購入しよう。
    降りるときはバス同様、Stopを押すよ。

ストリートカーの乗り方

 ストリートカーも停留所に行き先番号が書いてあります。

道路にレールがあるので、ストリートカーが走っているということはわかると思います。

ストリートカーがやってきたら、どこの扉からも乗り込むことができます。

 ストリートカーもバス同様、乗ったらすぐにPrestoをタップするところがあるので、そこにタップしましょう。

現金の場合は中に発券機があるので、そこでチケットを購入します。

ストリートカーのおり方

 ストリートカーもバス同様アナウンスがあります。

降りるときは、Stopボタンを押します。

その他の情報

古いサイトの情報に注意

昔はトークンやウィクリーパスといったものがありました。

古いサイトを見るとまだそういう情報が出てくるかもしれません。

しかし現在は廃止されています。

TTCの安全性

地下鉄内で突き落とし事件や刺傷事件が起きることがあります。

極力DWAと書いてある場所で壁際に電車を待ってください。

DWAにはセキュリティーカメラや駅員と話せるインターフォンが設置してあります。

マンスリーパス(定期券)の購入の仕方

地下鉄のところでも触れましたが、Prestoの販売機を使ってPrestoにマンスリーパスをロードします。

Prestoのマンスリーパスの購入は月終わりの12日前に始まり、新しい月の8日後まで販売されています。

アクティベートに時間がかかるらしいので、使う日の一日前には購入するようにしておきましょう。

学生用マンスリーパス入手法

フルタイムの学生であれば、学生用のマンスリーパスを求めることができます。

まず地下鉄東西線(緑線)の西側、バザースト駅構内にあるフォトIDオフィスで写真をとってもらいます。

そこで写真をとり、IDカードを発行してもらいます。

こんなところです。↓

必要なものは、学生証と入学許可書です。

5.25ドルを払い、名前を記入し、写真を撮ったら終わりです。

下がオフィスアワーです。↓

その後この発行してもらったIDとプレストをもって、ショッパーズに行き、学生用パスをアクティベートしてもらいます。

①バザースト駅でTTCのフォトIDを入手する。持ち物
学生証、入学許可書、$5.25
営業時間
平日:15時~19時
土曜日:10時~14時
②ショッパーズで学生用マンスリーをアクティベートする。持ち物
プレスト、TTCのフォトID

Prestoを落としたときに備えて

自分のPrestoをネット上で登録することを強くお勧めします。

なぜならPrestoを登録しておくと、失くしたときや盗まれたとき、壊れたときに、新しいPrestoに残金やマンスリーパスを移すことができるからです。

以下登録の仕方です。

1.Prestoのサイトに行く。

2.I’M NEW TO PRESTOを選ぶ。

3.Create a new PRESO Accountを選ぶ。

4.emailアドレスを登録する。

5.Verification codeを送ってもらう。

6.パスワードを登録する。

7.個人情報を入力する。

8.カードを追加する。

プレストカードを失くした場合、新しいカードを追加して、そのカードに残金やマンスリーパスを移すことができます。

My product>Report Lost Card>Cancel and transfer

旅行者におすすめのチケット

短期間の旅行者にはプレストチケットがおすすめです。

現在3種類販売されています。

One-ride ticket3.35ドル
Two-ride ticket6.70ドル
Day pass ticket13.50ドル

One-ride ticketは最初のタップから2時間乗り放題のチケットです。

Two-ride ticketは最初のタップから2時間経過後、もう一度タップすると再度2時間乗り放題になります。

初日に2時間内で使うのをやめて、2回目を別の日にまわすことも可能です。(有効期限90日)

一日パスは始発から翌日の朝5:30まで乗り放題です。

プレストの購入に6ドルかかるし、現金だと片道しか行けないので、短期旅行者はプレストチケットの利用を検討してみてください。

券売機またはショッパーズという薬局で購入できます。(レジにprestoチケットがほしいと伝えます。)

注意点として、一日パスは4回分の料金なんですね。

2時間おきに4回以上乗り換えるのなら、いいのかもしれないけど、3回しか乗らないならお得なのかどうか。

旅行プランと使う頻度によっては6ドルでプレストを購入してその都度運賃を入金する方がお得な可能性もありますね。

TTCの時刻表

基本時刻表はありません。

きたものにのるという感じです。

一応アプリで時間を調べることはできます。

ただ、遅れてくるものと思っておいた方がいいです。

合わせて読みたい記事:おすすめのスマホアプリ12選

異文化になれましょう

TTC内では、大声で話す人もイヤホンなしで音楽を聴く人も飲食をする人もいます。

最初はびっくりするかもしれませんが、いずれ慣れると思います。

そういう文化の違いを楽しむくらいの気持ちでいれたらいいですね。

昔のマンスリーパス

昔は、マンスリーパスは見せるだけのカードだったので、なくしたら終わりでした。

ただ、エージェントで安く購入できるというよさがありました。

しかし、今はこのマンスリーパスも廃止されPrestoのなかにマンスリーパスを入れる形となりました。

Prestoのサイトから自分の情報を入力しておくとなくしたときに再発行できるというよさがあります。

一方で、エージェントの割引購入がなくなってしまったのは残念です。

TTC乗り方のまとめ

TTC乗り方のまとめ

  1. 地下鉄・バス・ストリートカーともに一律同じ料金。
  2. 支払はPresto(日本でいうSuicaみたいなの)が便利。
  3. Prestoを使えば、二時間以内でどこまで行っても、往復も同じ料金。

以上です。

これからトロントに来る方のお役に立てたらうれしいです。

では、また~






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