弁護士が解説、フェデラルスキルドワーカーとフェデラルスキルドトレーズ

2022年7月6日長く止まっていたフェデラルスキルドワーカーとフェデラルスキルドトレードのプロセスが再開しました。

しかし、フェデラルスキルドワーカーとフェデラルスキルドトレードとはどんなプログラムなのでしょうか。

今回はこの二つのプログラムについてトロントの移民弁護士、ジェシカユアン先生にお話をおうかがいしました。

この記事は下のユーチューブをもとに作成したものです。

内容は同じなので、ビデオの方がお好きな方はビデオの方をご覧ください。

この記事でわかること。
★フェデラルスキルドワーカーがどんなプログラムか。
★フェデラルスキルドトレードがどんなプログラムか。
★フェデラルスキルドワーカとトレードの再開について。

フェデラルスキルドワーカーとは何か

カナダの永住権申請プロセスの一つであるエクスプレスエントリー。

エクスプレスエントリーにはいくつかの種類がありますが、その中の一つフェデラルスキルドワーカーについて弁護士さんに話をきいてみましょう。

フェデラルスキルドワーカーのポイントシステム

Q. フェデラルスキルドワーカーは違うポイントシステムがあるということですが、どのように異なりますか。

A. フェデラルスキルドワーカープログラムの資格をえるには、年齢や教育、職業経験、ジョブオファー、言語や適応性といったものに基づいて評価されます。

それぞれのカテゴリーごとに点数があり、そのプログラムの資格をえるには最低でも100点中67点を取得する必要があります。

67点以上を取得したものだけがエクスプレスエントリーのプロフィールを作成することができます。

しかし、67点あるからといって、エクスプレスエントリーで永住権を申請するのに十分なポイントがあるということを意味しているわけではありません。

永住権取得の抽選待ち(プール)の中で上位にいる候補者がそれぞれの抽選で選ばれます。

フェデラルスキルドワーカーを申請できる人

Q. 誰がフェデラルスキルドワーカーを申請できますか。

A. カナダ国外継続して少なくとも1年以上フルタイムの職務経験ある方はこのプログラム申請の資格があるかもしれません。

大事な言葉はカナダ国外継続してということです。

トータル一年の職務経験をつむのに複数の経験を積み重ねていいカナディアンエクスペリエンスクラスと違い、フェデラルスキルドワーカーのための職務経験は継続したものでなければなりません。

そして、その仕事はカナダ国外でえたものである必要があります。

しかしながら、カナディアンエクスペリエンスクラスプログラムと違い、自営業や学生時代の職務経験も職務経験として加算することができるかもしれません。

しかしそれは、ケースバイケースで評価されるので、プロフィールを作成する前後にプロの意見を聞くのが最善です。

LMIAが必要かどうか

Q. カナダで生活経験のない人でも申請できますか? LMIAは必要ですか?

このプログラムは特に、カナダで一度も住んだり働いたりしたことがない方のためにつくられました。

しかし、少なくとも一年継続してフルタイムで技術職についていることが求められます。

LMIAは必須ではありませんが、ジョブオファーがあるとポイントを大きくあげることができます。

フェデラルスキルドトレードとは何か

フェデラルスキルドワーカープログラムとは別に、フェデラルスキルドトレードプログラムというものもあります。

スキルドワーカーと何が違うのでしょうか。

弁護士さんに聞いてみましょう。

フェデラルスキルドワーカーとの違い

Q. フェデラルスキルドワーカーとトレードは何が違いますか。誰がスキルドトレードを申請できますか。

A. フェデラルスキルドトレードプログラムは、移民局指定の専門スキル職のために設計されたその技術を用いて働ける資格がある人のためのプログラムです。

スキルドトレードカテゴリーに分類される職業には以下のNOCコードが含まれます。

参考サイト

これらの職業のすべてではありませんが、州または連邦の規制をうけています。

それは、これらの分野で合法的に働くには、州やカナダ政府からライセンスを取得する必要があることを意味します。

ほかのカテゴリーでは、ライセンスは必要としないけれども、かわりに実習があるかもしれません。

たとえば、NOC721は大工です。

技術職としての資格をえるために、3から4年の実習プログラムを完了しなければなりません。

ケベックでは、大工はすべてライセンスがいります。

これがエクスプレスエントリープログラムやほかのプログラムとの大きな違いです。

フェデラルスキルドトレードのポイントシステム

Q. これも違うポイントシステムがありますか。

A. いいえ。このプログラムの候補者は技術職の経験、学歴、言語、資金証明にもとづいて評価されます。

LMIAが必要かどうか

Q. カナダで生活経験のない人でも申請できますか。LMIAは必要ですか。

A. いいえ。カナダにいるべきであり、カナダで仕事の経験をえている必要があります。

LMIAは必須ではありませんが、ポイントを上げる助けとなるでしょう。

エクスプレスエントリーの再開について

今まで審査が止まっていたエクスプレスエントリーが再開します。

その話を最後に弁護士さんにお伺いしてみましょう。

フェデラルスキルドワーカーとトレードの再開について

Q. フェデラルスキルドワーカーとフェデラルスキルドトレードが再開すると聞きました。これらのプログラムの再開後、イミグレーション市場はどうなると思いますか。

A. エクスプレスエントリー下にあるすべてのプログラムが2022年7月6日に再開しました。

この日付けから、資格のある候補者は以下のプログラムから、永住権の申請に招待されます。

1.フェデラルスキルドワーカープログラム

2.フェデラルスキルドトレードプログラム

3.カナディアンエクスペリエンスクラス

コロナウイルスパンデミックの間、移民局はフェデラルスキルドワーカーとフェデラルスキルドトレードの抽選を一時的にとめており、その後カナディアンエクスペリエンスクラスの抽選もとまりました。

移民局が240万件の作業が止まっている審査を抱えていることを考えると、この再開がどのように機能するのかを見るのは興味深いです。

通常、プロセスに約ひと月かかる単純なケースでは、3~4倍の時間がかかります。

以上です。

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