カナダの移民弁護士が解説!ワークパーミット取得に必須なLMIAにせまる

カナダでワークパーミットを取得する手段はいくつかあります。

私たちになじみの深いものならワーホリもワークパーミットの一種です。

また、LMIAというプロセスをへて申請する雇用主限定のワークパーミットもあります。

今回は特に、このLMIAについて弁護士さんにインタビューしたことを記事にしています。

こちらのYouTubeの内容を記事にしているので、ビデオの方がお好きな方はこちらをご覧ください。

この記事でわかること。
★コープやワーホリからほかのワークパーミットがとれるか。
★LMIAとは何か。
★LMIAに対する現在の特別措置。
★LMIAがすべて永住権につなげるか。
こんな人におススメ
  • カナダ永住権に興味がある方。
  • カナダのワークパーミットに関心がある方。
  • コープやワーホリからワークパーミットに切り替えたい方。

弁護士さんに質問がある方は、こちらのフォームからお願いします。

学校申し込みのお手伝いもしているそうです。

メッセージを送る際は英語でよろしくお願いします。

Jessica Tze-Ning Yuan Professional Corporationのコンタクトフォーム

コープ・ワーホリとほかのワークパーミット

コープやワーホリからほかのワークパーミットをとって、永住権につなげたいと考えている人もいるかと思います。

しかし、そのプランはどれくらい実現可能性があるのでしょうか。

弁護士さんの意見をきいてみましょう。

コープ・ワーホリからほかのワークパーミットへ

Q. コープやワーホリからワークパーミットをとるのは難しいですか?

A. ワーホリの申請が一度しか許されていないので、日本国籍の方がたにとって、ワーホリ終了後にワークパーミットを取得を目指すのは困難です。

セカンドワーホリを取得できるかたもいますが、それを申請する唯一の方法はセカンドワーホリの取得を助けることができるGo InternationalやStepwestのようなROを通すことです。

ほかのワークパーミットを取得するためのオプションにはワーホリビザが切れる前にカナダで学校を申し込むことが含まれます。

そしてもしそれが受け入れられたら、ワークパーミットからスタディーパーミットに切り替えることができます。

いったんスタディーパーミットを取得したら、学校期間中は週20時間までを上限にパートタイムの仕事をすることができ、夏休みのような予定された休みの期間はフルタイムで働くことができます。

そしてもし、ポスグラの資格がある学校を卒業するなら、卒業後それを申請することができます。

そしてそれは、どの雇用主のもとでも働くことができることを意味します。

ポスグラは通常、1から3年有効です。

ほかの方法として、LMIAワークパーミットの申請が考えられます。

しかしその方法は、あなたのことを雇いたい雇用主がLMIAを最初に申し込まなければならないので難易度が高いです。

コープの学生にとって、年齢や卒業する学校によって、ここで話したすべてのオプションが利用可能です。

①ワーホリ→セカンドワーホリ。
②ワーホリ→ポスグラのとれる学校(週20時間働ける)→ポスグラ。
③ワーホリ→LMIA。
④コープ→別のポスグラのとれる学校(週20時間働ける)→ポスグラ。
⑤コープ→ワーホリ(セカンドワーホリ)。
⑥コープ→LMIA。

コープ/ワーホリに関するインタビュー内容まとめ
★ワーホリからLMIAは難しい。
★セカンドワーホリという選択肢がある。
★セカンドワーホリやスタディーパーミット取得が現実的。

セカンドワーホリに関してはこちらの記事も参考にされてください。

弁護士にインタビュー!ワーホリ・セカンドワーホリからカナダ永住権取得の可能性に迫る

LMIAについてしる

カナダで働こうと思っている方は、LMIAについてきいたことがあるかもしれません。

しかし、LMIAとはなんでしょうか。

どんな仕事でもLMIAの審査は通るのでしょうか。

また、LMIAの審査を通ればどんな仕事でも永住権につながりますか。

弁護士さんの意見をきいてみましょう。

LMIA手続きの流れ

Q. LMIAについて詳しく教えてください。

LMIAは雇用主が外国人を雇う前に必要とする書類のことです。

かんたんに説明すると、LMIAは一般的に3つの段階で構成されます。

  1. 募集段階
    最初は募集段階です。雇用主はカナダ政府によって維持されているジョブバンクを含む複数の求人掲示板を用いて仕事の募集をしなければなりません。
  2. 申し込み段階:
    二つ目の段階は申し込みです。もし雇用主が募集段階の間にカナダ人か永住権保持者を見つけられなかったのなら、それから雇用主はサービスカナダにLMIA申請書を提出することができます。
  3. 聞き取り調査段階:
    三つ目の段階は聞き取り調査です。決定する前にオフィサーは雇用主に連絡をとり、申請書に関して質問をします。これはLMIAの資格を与えるか拒否するかを決める段階となります。

仕事をやめたときのワークパーミット

Q. もしビザの期限前に解雇になったり、仕事を辞めたりしたら、その時点で帰国しなければなりませんか?いつまで滞在が許されますか?

A. オープンワークパーミット(雇用主を限定しないビザ)をもっているのなら、そのビザの有効期限内はすきなだけ雇用主をかえることができます。

しかしながら、もしクローズドワークパーミット(雇用主限定ビザ)であるのなら、解雇された場合もやめた場合も、すぐにカナダを去る必要はなく、ワークパーミットの期限内はカナダにとどまることが許されます。

しかしもし仕事を続けたいのなら、新しいLMIAの取得を意味するであろう新しい雇用主のもとで新しいワークパーミットを取得するべきです。

一方で、ワークパーミットがきれそうになっていて新しい仕事が見つかっていないのなら、それからカナダ滞在を続けるためにワークからビジターにステータスを変更する必要があります。

コロナ下の観光ビザとワークパーミットの特別ルール

ビジターも2023年2月28日までカナダ国内でワークパーミット申請が可能に!

Q. ブログの中で観光ビザでもLMIAがとれると説明していましたが、雇用主になってくれる人を探したらLMIA申請のチャンスがあるということですか?

A. はい。しかし、外国籍の人がワークパーミットを申請する前に、まずその雇用主がLMIAを承認される必要があります。

いつまで特別ルールの適用になるか

Q. 逆にこの機会を逃せば観光ビザからLMIAを申請するのは無理だということですか?

A. ビジタービザの方々は2023年2月28日まで、カナダ国内からワークパーミットを申し込むことができます。

彼らが免除されない限り、LMIAワークパーミットを申請する必要があります。

わかりやすくいうと、そのLMIAの資格が2023年2月28日よりもずっと前に与えられ、ワークパーミットの申し込みが2023年2月28日または以前に提出される必要があります。

もしLMIAをもってはいるが、2023年2月28日またはそれ以前にワークパーミットを提出しないのなら、締め切りを逃すことになります。

LMIAが申請できる仕事

Q. ワーホリだとキッチンやサーバーで働いている人が多いと思うけど、そういう仕事でもワークパーミットが取れますか?

A. LMIAが働く側ではなく雇用主によって開始されるということを覚えておいてください。

働く側が雇用主に要求したり申し込んだりできるものではありません。

その雇用主はまずサービスカナダにLMIAを申し込み、その仕事ができるカナダ人や永住権保持者がいないゆえに、外国人を雇わざるをえないということを証明する必要があります。

ワークパーミットの費用

Q. ワークパーミットを取得するためにいくらかかりますか?

A. オープンワークパーミットであれば255ドルです。

155ドルがワークパーミットの費用で、100ドルがオープンワークパーミットの費用です。

クローズドワークパーミットの費用は155ドルです。

LMIAは異なった料金スケジュールがありますが、雇用主が支払うものです。

もしバイオメトリックスが終わっていないのなら、85ドルの追加料金が必要となるでしょう。

ワークパーミットと永住権

Q. どんな仕事でもワークパーミットを取得して就業経験をえれば永住権につながりますか?

A. それはよい質問です。答えはノーです。

あなたがしている仕事の種類が永住権の資格を与えるためのルールに定められた特定の技術レベルに調和している必要があります。

その技術レベルは簿記のような技術職であるスキルレベルB、先生のような専門職であるスキルレベルAまたはマネージャーのような0です。

多くの人がしているもっとも一般的な仕事はカナダでサーバーとして働くことです。

それはたいへんすばらしい経験となりますが、永住権の資格とはならないレベルCになります。

覚えておいてもらいたいこととして、最終的なゴールがカナダで永住権を取得することであるなら、そしてスキルドワーカーで申請することを考えているなら、ワーホリでもポスグラでも一年、二年を費やして、その仕事が永住権の資格を与えないとぎりぎりになってわかり、新しく適切な仕事を見つけるのは困難だと気付くかわりに、適切な仕事をできるだけ早く見つけることがとても大切です。

永住権が目標であるなら、少し時間をとって永住権申請の資格を与える仕事を調査すべきことを肝に銘じておいてください。

LMIAについてまとめ。
・LMIAは雇用主が申請するビザ。
・雇用主は外国人を雇う必要があるか政府に証明する必要がある。
・仕事をやめてもビザの期限内はカナダに滞在できる。
・2023年2月28日までビジタービザからLMIAの申請も可能。
・すべての仕事が永住権につながるわけではない。

以上です。

弁護士さんに質問がある方は、こちらのフォームからお願いします。

利用できる言語は英語もしくはフランス語です。

とても親身になって話を聞いてくださる方なので、永住権やワークパーミットのことで相談があるときは、おすすめの弁護士さんです。

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