オンライン日本語講師の授業・レッスン・教え方のコツ


前々回の記事で、Preplyで行う日本語講師の仕事を紹介しました。

その後、どのように授業をしているか、どんな準備をしているかといった問い合わせをいただきました。

今回はPreplyをはじめとするオンライン日本語講師デビューをされた方のために、オンライン授業について解説します。

私の総授業数は1000時間程度なので、完全に初心者の方向けの記事となります。

この記事を読めば、初心者の人がどのように授業をすすめていったらよいか、どんな準備をしたらよいかがわかります。


合わせて読みたい記事:
Preplyに日本語講師として登録する手順を解説しています。


こんな人におススメ ・オンライン日本語講師に興味がある方。

・どのように授業をすすめていったらよいのかを知りたい方。

・どんな準備をしたらよいか知りたい方。

→そんなみなさんのお役に立てればと思います。
 

授業のためにどんな準備をしたらいい?

 授業の準備は、どのレベルの生徒さんに教えるのかやクラスの内容によってかわってくると思うので、それぞれわけて解説します。

1.1 ビギナー会話クラス

 ビギナーといってもレベルは様々です。

ひらがな、カタカナの読みはできる人もいれば、文字はおろか「こんにちは」も知らない人もいます。

日本語がゼロの生徒さんと文章で会話することはもちろん難しいです。

なので、私の場合は基本的なあいさつや日本語の表現から始めています。

意味を理解してもらうというよりも、絵を見せて、その表現をそのまま覚えてもらいます。

(これをチャンクといいます。)

そのために、プレゼンテーションを準備しています。

まだひらがなは読めないレベルですが、私はひらがなで文字を書いています。

また、初心者に一度にたくさんの表現を提示しても覚えられないので、一回の授業で6つまで教えています。

下にサンプルのプレゼンをのせています。



子どものクラスなら(ときどき大人も)歌を使って教えることもあります。

Youtubeで検索したらいろいろ出てくるので授業に合わせて探してみてください。



また、ひらがなも一度の授業で6つまでしか教えません。

時間はかかりますが、やはりそれがビギナーのペースだと思います。

ちなみに、わたしはひらがなカタカナを教えるときにちびむすドリルさんを使わせていただいています。

ちびむすドリル

あるいは、下のアプリをおすすめしています。

このアプリは同じ文字を何度も何度も繰り返し練習するので、毎日やれば確実に日本語能力を伸ばすことができます。

また、文字の練習だけでなく会話の練習もできるのでおすすめです。

生徒さんに紹介する前に、一度ご自身でも試されてみるといいかもしれません。

Kaizen Languages Japanese日本語学習
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開発元:Kaizen Languages
無料
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1.2 ビギナー文法クラス

 初心者の会話文法クラスは、基本的に初心者用の文法テキストもとに行っています。

おすすめは「みんなの日本語初級」と「初級日本語げんき」です。

とくに、「みんなの日本語教え方の手引き」を購入すると、授業案やイラストが入っているので、授業準備がうんと楽になります。

それにプラスして、やはりプレゼンテーションに絵を準備して教えています。




1.3 中級~上級会話クラス

 中級~上級の会話クラスはそのレベルに応じてテーマディスカッションをしています。

新聞記事や誰かのブログなどを読んで、感想を述べてもらっています。

いきなり読んでディスカッションとなると中級レベルでは大変なので、単語の確認やディスカッションするうえで必要な記事内容の確認などをしています。

ディスカッション用のサンプルプリントを下にのせておきます。

なお、このプリントは生徒さんが予習してくることを前提に作ったものです。

生徒さんの状態によって、ふりがなをつけています。



また、下のアプリからふりがな付きで日本の新聞を見ることができます。

JLPT(日本語の能力試験)の対策もこのアプリからできるので、おすすめのアプリです。

EASY JAPANESE NEWS やさしい日本語ニュース
EASY JAPANESE NEWS やさしい日本語ニュース
開発元:Ghi Nguyen
無料
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1.4 中級~上級文法クラス

 生徒さんの希望にもよりますが、JLPT(日本語能力試験)のテキストを使って授業をしています。

準備としては、自分もその本を読んで勉強しています。

ネイティブスピーカは理論というよりセンスで話しているので、前もって準備しておかないとちゃんと説明できません。

JLPT対策では「新完全マスター」というテキストが有名なので、一度ご自身で読まれてみるといいかもしれません。


 最後にどのレベルの生徒さんと授業するにしても、やはり自分自身が日本語の知識をもっていることは大切だと思います。

なので、私は「日本人のための日本語文法入門」という本を読んでいます。

学校で習う日本語文法と外国人に教える日本語文法の違いが分かりやすく解説されているので大変参考になっています。

日本語の指導に英語力は必要?

 結論から言うと…
英語が話せなくても授業はできます。

でも、できるにこしたことはありません。

なぜなら、生徒さんの間違えるポイントを理解しやすくなるし、生徒さんのいわんとしていることを想像しやすくなるからです。

みなさんが英語を話すときもそうだと思いますが、外国語を話すときまずは自分の母語で考えます。

日本語学習者も同じです。

だから、英語がわかるとミスのポイントがわかるようになります。

中国語がわかれば、中国語話者のミスのポイントがわかるし、スペイン語がわかればスペイン語話者のミスのポイントがわかります。

(わたしは中国語もスペイン語もわかりませんが…)

「おふろをとりました。(I took a bath.)」などはその一例ですね。

 ただし、わたしは極力日本語だけで授業をするようにしています。

日本語で日本語を教える方法を直接法(direct method)といいます。

反対にほかの言語で日本語を教えることを間接法(indirect method)といいます。

中学、高校の英語の授業のイメージです。

直接法の方が日本語で日本語を考えられるようになるという最終目標に早く近づくことができます。

また、リスニング能力も身につくし、自然な日本語の表現を知ることができます。

英語で教えるにしても、ただ訳すだけでなく、その言葉の背景にあるニュアンスを教える必要があると思います。

私の生徒さんのなかに、「今日の授業全部わかった?」ときいて、「元気」と返した人がいます。

英語の受け答えだと「I'm fine.」なので、英語だと正解です。

直接法だとこういう間違いはなくなるのかなと思います。

このように、直接法で教えるのであれば、日本語で教えるので、最低限の英語だけで授業はできます。

どんな流れで授業をしている?

 今回はビギナーの会話クラスの一番最初の授業を想定してお話しします。

あくまで、サンプルなので生徒さんに応じて柔軟に対応してください。

まず、最初の5分で自己紹介をします。

(2回目以降のクラスなら前回の復習をします。)

次に、10分かけて新しい表現の確認をします。

何度も何度も繰り返させて覚えてもらいます。

次に、15分かけて練習をします。(ロールプレイなど)

10分使ってひらがなの確認をします。 次の10分で新しいひらがなの練習をします。

最後の10分で今日の振り返りをします。

最初の授業ならこの振り返りの中で、次に何をしたいかの確認や今後のレッスンプラン作成を行います。

表でもまとめています。

クリックすると拡大します。


オンライン日本語講師まとめ

 最初の授業にむけてどんな準備をしてどんなふうに授業をしたらよいのかおさらいしましょう。

オンライン日本語講師まとめ ・新しく教える表現をプレゼンで準備する。

・ビギナーなら新しい表現は6つまで。

・生徒によってはユーチューブビデオを使う。

・教える範囲の文法を確認する。

・ディスカッションをするならテーマと教材を準備する。
以上です。

この記事を読んで日本語講師に興味をもたれた方は、下にPreplyの始め方のリンクをのせているので、あわせてご覧ください。

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